農の保育

 

~未来に続く畑~

 

コロナ禍の新しい生活様式の変容においても
保育園で過ごす子どもたちは毎日活動的にやりたいことを見つけ
生きる力にみなぎっています
 
今までの保育生活の中でも
当園の子どもたちは食への意欲や意識が高く
作物を育てることにも興味が広がってきました
 
現在も園舎前の畑や地域にある畑を活用させていただき
子どもたちの「やってみたい」を大切にしながら
様々な作物を育ててきました
 
令和4年度からは3つのコンセプトをもって
子どもたちの生きる力を育てることを目的に
3か所の畑を保育活動の一環として
展開していきます
 
子どもを中心に保護者、卒園児、地域の方々と
みんながつながっていく場所に成長していくことを目指します
 

3つの畑のコンセプト

ワクワクする畑、繋がる畑、そして愛でる畑

ワクワクする畑

園舎の目の前にある畑

意欲

子どもたちの「やってみたい」を形にします。
時には職員が育ててみたい野菜も育てます。
 
畑の奥のエリアでは
毎年、年長児があけぼの大豆と小麦を育てる二毛作。
 
日常生活の日々の中で作物の育ちに触れていく
種をまき、芽が出て、青々とした葉が大きくなり、花が咲き、実がなり、こぼれ落ち、
また次の命が生まれていくことを知っていきます。


繋がる畑

~郷土愛・伝承~ 身延の特産品あけぼの大豆だけを作る畑

R3年度から始動している繋がる畑は
身延町の特産品「あけぼの大豆」だけを作る畑です。

0歳の時から特産品が身近な存在に!
子どもたちはきれいに並んだあけぼの大豆の畝を
迷路のように駆け回り遊びながら「名前」を口にします。
生まれ育ったふるさとの誇れるものがあることは
自分自身のアイデンティティの1つになっていきます。
 
大きくなって県外や世界に羽ばたいていく先で
山梨ってどんなところ?
身延町って何があるの?
そんな会話の中で
ふるさとの誇れるもの・ヒト・地域が語れる大人になって欲しい。
 
これが『繋がる畑』のコンセプトです。
 


愛でる畑

~自尊心(自己肯定感)~ 子どもたちのもう1つのあそび場

不安定な時代の中でも安心して自分らしく過ごせる場所を保障してあげたい
色々なもの(自然・人・モノ・機械等)に出会い体験する場所

地域と一緒に育つ場所
保護者、卒園児、地域の方々が繋がる交流の場を目指して。
 
多くの規制の中で生きていく子ども、そして大人たち。
この畑、この環境では命にかかわる物事以外には
規制や抑止の言葉は使いません。
子どもも大人も、ここに集う全ての人が
自ら楽しめる空間を目指します。


自然界から学ぶ原理・原則
作物を通して知る「自分の力ではどうにもできない自然の力」
その中で様々なことを試行錯誤し
未来を支える子どもたちの
考える力、あきらめない心、生かされていることに気づく力、達成感を育てます